『Advertising is TAKUYA ONUKI Advertising Works』
著者:大貫卓也
出版社:グラフィック社
今年度は「未来」をテーマに掲げている。
大貫先生を調べていた時に大貫先生のデザインに「新しさ」を感じた。
Advertising is Takuya Onuki Advertising Works 1980-2010は大貫先生のこれまで手がけた全仕事のアイデアやデザインをオールカラーの一冊に凝縮した初版本をコンパクトにした新装版になっている。2011年以降の仕事も加えており130ページ補増している。
Advertising is Takuya Onuki Advertising Works 1980-2010 の初版はこの世に2500部しかない幻の書籍になっていて業界内でも大貫先生の全仕事の評価が高い事から、この書籍の評価も高く2018年度のADCグランプリを受賞している。
Advertising is Takuya Onuki Advertising Works 1980-2010の中の文章では、大貫先生の幼少期の頃から今のデビューするまでの事や「新しいということが最大の価値だった」このタイトルのように、大貫先生が衝撃を受けたもの、「デザイン」への考え方、どういうものを見てどう見ているのか、読んでいるだけで自分と物の見方がどう違うのかを感じさせてくれる。この本の中ではデザインの中の世界観やできるまでの過程などを細かく語ってくれていて自分の中にないデザインを引き出してくれる。
「常に新しい」が大貫先生の中の判断基準だ、常に新しいものを作り出す創造力を見ることが出来る。
大貫先生はイメージに合わせてデザインするのではなく個性を押し出すようなデザインひとつひとつが大貫先生の個性を象徴するようなデザインで大貫先生のデザインは「未来」を感じさせる、時代を合わせない新しいデザインを模索している。
Advertising is Takuya Onuki Advertising Works 1980-2010 は仕事一つ一つを見るだけで大貫先生の個性をダイレクトに感じられるような一冊となっている。
大貫先生の「個性」をまた、「未来」を感じさせるデザインを体感してみてほしい。
Text :1年 鈴木 勇也
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