
著者:緒乃ワサビ
出版社:新潮社
全世界で好評を得たビジュアルノベルブランド<Lpalacian>の代表、企画、シナリオを務める緒乃先生の著作であり、小説家としてのデビュー作。緒乃先生のノベルゲームをプレイしていたこともあり、こちらの本を手に取った。
『天才少女は重力場で踊る』は、卒業単位欲しさに研究室を訪れた主人公「万里部 鉱」と、異様なまでに不機嫌な天才少女「三澄 翠」の王道SFラブコメディー。
作中には、未来との交信を可能にする【リングレーザー通信機】なるものがあり、その起動実験の後、主人公はうっかり未来を観測してしまう。
未来から交信してきた人物は、自身を三澄翠であると自称しており、「わたしとあなたが恋をしないと、世界は終わる」と告げ、主人公を悩ませる。
凡才と天才、潔癖と無頓着、家事力100と0。真反対で相性最悪な初対面をした二人が、どのように関わり変わっていくのか、恋をしないとなぜ世界が終わるのか。
不機嫌な美少女 × タイムパラドックス × 暴走する量子
恋愛面も謎も目を離せないにも関わらず、気軽に進められる読み心地。
おすすめの一冊です。是非。
Text:2年 栗田大地
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